ミノキシジルとフィナステリドの使い方-組み合わせ例

AGAの治療薬として、ミノキシジル・フィナステリドの２つが重要ですが、自分はどちらが向いているだろう？初心者向けの飲み方や選び方は？副作用は？という疑問が残ると思います。

それを解消するために、はじめて使うミノキシジル・フィナステリドの使用法として、症状別で２つのケースを例に説明してみます。

ケース① 軽度のAGAはフィナステリド+栄養改善
ケース② 進行しているAGAは、フィナステリド+塗るミノキシジル
初心者のAGA対策。ミノキシジル、フィナステリドの使用について
飲むミノキシジルタブレット・効果と副作用
今回紹介したミノキシジル・フィナステリド

基本的に、どの治療薬を用いるかは、自分のハゲ具合や深刻度と副作用のリスクを天秤にかけて判断します。

ケース①　軽度のAGAはフィナステリド+栄養改善。

対象：生え際・頭頂部の薄毛が気になるが、まだそれほど進行していない。
効果：★★★★

AGA治療は、始めるタイミングが肝心です。一度進行したハゲを元に戻すよりも、ハゲの進行を食い止めるほうが容易だからです。まだそれほど進行していないAGAの場合、ハゲの進行を食い止めるフィナステリドの使用は未然の予防として有効な手段となります。

AGAがまだそれほど進行していない場合、発毛ではなく脱毛スイッチがこれ以上入ってしまう事を防止すれば良いので、フィナステリドのみの使用からスタートします。

フィナステリドは、プロペシア・フィンペシアという商品名で販売され、海外輸入サイトからの購入が可能です。

AGA治療薬の個人購入が可能なサイト：オオサカ堂 / idrug store

■フィナステリド1mgの錠剤

プロペシア（イギリス版）1mg	フィンペシア1mg

1ヶ月分価格：6,000円前後	1ヶ月分販売価格：2,000円前後
飲み方：1日1回、食後に飲む。朝・夕どちらに飲むという決まりは特にない。

２つの商品の値段が随分違いますが、プロペシアは特許登録されていた有名な商品名、フィンペシアは特許権消滅後に発売されたジェネリック医薬品です。

どちらも成分や効果はほぼ一緒なので、特にこだわりがない場合はフィンペシアで充分だと思います。
(ちなみに、病院でAGA治療薬として処方されるのはプロペシアです。保険も適応外なので薬代・診療費とも高額になります。)

■効果は？
5αリダクターゼを制御し、脱毛スイッチを制御。ハゲの進行を抑える。
フィナステリド単体で服用した場合、効果を実感するのに早くて3ヶ月。人によっては1年間程かかる事がある。フィナステリドは発毛・育毛に即効性があるわけではなく、長期的にハゲの進行を食い止めるの事が目的だと理解して服用する。

■合わせて飲むなら？：Ｌ-リジン、ビオチン、マルチビタミン、ノコギリヤシ、亜鉛

体質によりフィナステリドが効きにくい人がいるので、心配な場合はAGA遺伝子検査キットを受けておくと参考になります。AGAのリスク+フィナステリドが効く体質かどうかを検査してくれます。

■副作用の例：個人差はあるが、体質によって頭痛、腹痛、下痢、胃部不快感、性欲の減退、精子の減少などの副作用が報告されている。しかし、一般的にフィナステリドの副作用報告例はミノキシジルタブレットより少なく、軽度なケースが多い。

注意：フィナステリドは成人男性専用の治療薬であり、女性や子供の服用は禁止されています。誤飲には特に注意して下さい。

どちらも販売元のページに使用法や副作用の注意点が載っているので、購入の際は必ず一読して下さい。

ケース②　進行しているAGAは、フィナステリド+塗るミノキシジル

対象：生え際・頭頂部のハゲが既に進行してしまった。食い止めたい+取り戻したい。
効果：★★★★

この場合は、フィナステリドでハゲの進行を抑えると同時に、ミノキシジルでハゲ部分の発毛を促進、つまり「ミノフィナ」両方の使用が効果的です。

ミノキシジルは飲むタイプと、頭皮に塗るタイプの２種類がありますが、飲むミノキシジルタブレットは副作用のリスクが大きいので、はじめは頭皮に塗るミノキシジルからスタートします。塗るタイプのミノキシジルで効果が出る場合、飲むミノキシジルは必要ありません。

ただし、ミノキシジルは長期間使い続ける覚悟を持って使用を開始して下さい。ミノキシジルは血管拡張・発毛サイクルに働きかけるので、ヘアサイクルがリセットされる過程で稀に初期脱毛(一時的に抜け毛が増える)を引き起こす事があります。じっくりと取り組めない場合やそこまで深刻化していない場合は、ミノキシジルの使用を見送った方がよいです。

■頭皮に塗るタイプのミノキシジル

日本でもリアップなどの商品名でミノキシジル入りの育毛剤が販売されています。
ですが、リアップは値段が高い+ミノキシジルの含有量が少ないので、ここでは海外製品を紹介します。

ミノキシジルの含有量は商品により1％～15％まで様々ですが、1％だと効果が実感しづらい、10％以上は副作用が懸念されるので、5％からのスタートが妥当だと思います。

ロゲイン5％	カークランド　5％	ポラリス 5％マイルドプラス

60ml　約1ヶ月分販売価格：3,000～4,000円前後	60ml　約1ヶ月分販売価格：3,000～4,000円前後	60ml　約1ヶ月分販売価格：3,000～4,000円前後 ★アゼライン酸配合
使い方例：朝・夕の２回、スポイトで頭皮に液体を直接つけて使用。薄毛の気になる部分(頭頂部・M字・生え際)に使う。

ロゲインは特許取得の商品名、カークランドはジェネリック医薬品なので、効果はほぼ一緒です。ロゲインもまとめ買いすると安くなるので、まとめ買いするならロゲイン、1本から試すならカークランドがお得だと思います。

★ポラリスマイルドプラスは、ミノキシジルに加えアゼライン酸を配合しています。アゼライン酸は5αリダクターゼ(Ⅰ型)に働きかける成分。フィナステリドと併用すると、Ⅰ型、Ⅱ型の両方を制御できるので、積極的な5αリダクターゼの制御を求める場合に効果的です。

参考：ミノキシジル5%は、リアップX5(60ｍｌ、7,400円)と同じ割合。通常のリアップは1％(60ml 5,500円)※価格は変動する事があります。
参考２：リアップにアゼライン酸は含まれていません。

■効果は？
血管を拡張し、発毛を促進していくミノキシジル。その効果は比較的早く表れ、通常１～３ヶ月程度で効果が実感出来ます。逆に、３～４ヶ月使用しても効果がない場合は、ミノキシジルが体質に合わない、又はハゲの原因がAGAではない等の可能性が考えられるので、使用を中止します。

■合わせて飲むなら？：フィナステリド、Ｌ-リジン、ビオチン、マルチビタミン、ノコギリヤシ、亜鉛

副作用の例：頭皮のかぶれ、かゆみ。まれに手・足・顔のむくみ、血圧低下等。飲むミノキシジルタブレットより副作用は軽度。

塗るミノキシジルと合わせて使用するフィナステリドは、ケース①で紹介したものと同じプロペシア、又はフィンペシアを使用します。

■フィナステリド1mgの錠剤
プロペシア(フィナステリド1mg含有)　1ヶ月分　販売価格：6,000円前後
フィンペシア(フィナステリド1mg含有)　1ヶ月分　販売価格：2,000円前後
飲み方：1日1回、食後に飲む。朝・夕どちらに飲むという決まりは特にない。

ミノキシジル・フィナステリド共に販売元のページに使用法や注意点が載っているので、購入の際は必ず一読して下さい。

初心者のAGA対策。ミノキシジル、フィナステリドの使用について

AGAに悩む者にとって、避けては通れないのがミノキシジル、フィナステリドの副作用による不安感。

特にはじめての服用には、決意が必要です。

今回紹介した服用例・お勧めの方法はあくまで一般的な例であり、薬の影響には必ず個人差があります。

薬が効きやすい体質・副作用が出やすい体質・初期脱毛が起こりやすい体質・薬が効かない体質、持病との関係等など・・。

使用に伴う副作用は自己責任になる為、どうしても個人使用が不安な人は、お金がかかっても始めは病院又は専門医での診断・相談をお勧めします。

また、個人で使用する場合、発毛効果の高さからミノキシジルの使用量を大幅に上げてしまう事があります。

フィナステリド+塗るミノキシジル15%+飲むミノキシジル10mgなどの使用例は、どうしてもハゲたくない場合の最終手段です。

発毛効果も大きいですが、それに伴う副作用のリスクが大きいので、充分な知識と注意が必要です。

最後に、今回は紹介していない飲むミノキシジルタブレットの注意点を載せておきます。参考までにご覧下さい。

飲むミノキシジルタブレット・効果と副作用

■飲むミノキシジルタブレット

使い方：ミノキシジルを錠剤で飲んで使用する。
タイプ：1錠あたりの含有量は、1mg・2.5mg・5mg・10mgなど商品によって異なる。
飲み方：1日1回、または1日2回、食後に飲む。(飲み方は体質によって変える)
商品例：ミノキシジルタブレット2.5mg(米国)│ミノキシジルタブレット5mg│ミノキシジルタブレット10mg

効果は？：頭皮に塗るミノキシジルに対して、直接飲むミノキシジルタブレットは発毛効果が高い反面、副作用の心配が大きい。塗りミノキシジルで効果が出ない、それでもミノキシジルを使用したいという場合のみ、覚悟を持ってミノキシジルタブレットの使用を検討します。

副作用の例：血圧低下・体毛の増加・めまい・胸痛・痒み・むくみ・嘔吐・吐気・性欲減退等。

ミノキシジルは、もとは高血圧の治療薬として発売され、のちに発毛効果が認められた為にAGA治療薬として使わるようになりました。よって、副作用としての血圧低下は当然の作用であり、もとから低血圧の人は特に注意が必要です。また、通常の人でも血圧が低下する睡眠前(夜)は飲まないようにする等の注意が必要です。

また、頭皮に塗るタイプとは異なり、効果が全身に出てしまうので体毛の増加・体毛が濃くなるといった副作用が表れます。

今回紹介したミノキシジル、フィナステリド

■飲むフィナステリド1mgの錠剤

プロペシア（イギリス版）1mg	フィンペシア1mg

1ヶ月分価格：6,000円前後	1ヶ月分販売価格：2,000円前後
飲み方：1日1回、食後に飲む。朝・夕どちらに飲むという決まりは特にない。

ロゲイン5％	カークランド　5％	ポラリス 5％マイルドプラス

60ml　約1ヶ月分販売価格：3,000～4,000円前後	60ml　約1ヶ月分販売価格：3,000～4,000円前後	60ml　約1ヶ月分販売価格：3,000～4,000円前後 ★アゼライン酸配合
使い方例：朝・夕の２回、スポイトで頭皮に液体を直接つけて使用。薄毛の気になる部分(頭頂部・M字・生え際)に使う。